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YESかNOか半分か

元ニートが、再びニートになって何かいろいろ書いてます

YESかNOか半分か

西野さんには霊感がある。


{他の人には見えなくて、自分と限られた人だけに見える世界。それが良い事なのかは分からないけれど。}






私の彼氏・西野さんは霊感を持っている。


※注: この先霊的な内容を含むので、苦手な方はスルー推奨。




そう、大多数の人は見る事の無いモノが見えるのだ。



別に見えないから普通だとか、


見えるから特別とは私は思わない。


ある種の人の特化した部分として認識している。


よく小さい頃は霊感があったという話を耳にするけれど、私は全くそういった経験も無かったし、今まで見える人に出会ったことがなかった。




私が西野さんが見える人だと知ったのは、付き合って暫く経ってからだった。



その日、私達はバイト先の友人たちと夜遅くまで居酒屋で楽しく飲んでいた。



閉店時間になったので、お店を出てから私と西野さんは友人たちに別れを告げ、帰路についた。


居酒屋から私達が住むアパートの方向に行くには踏切を一つ渡らなければなかった。


2人で陽気に話しながら踏切を渡りきり、右手にあった不動産屋の物件を眺めた私の傍で


『うわっ!!』


と大声を上げた人物がいる。



そう、西野さんだ。



えっ?!何?と振り返り西野さんを見てみると、


彼は真っ暗闇でも分かるほど、血の気の引いた真っ青な顔で目を大きく見開いて棒立ちになっていた。



先程まで程よく酔っ払って、千鳥足になっていた人物とは全くの別人だった。


どうしたの?と私が問い掛けると、

『いや、何でも無い。』と彼は言葉を濁した。


何でも無いわけでは無いだろう。と問い詰めると西野さんはボソリと呟いた。



『通ったんだよ、お前の後ろ』



え?何が?との私の問いに




『こっから上が無い女の人だよ。』


そう言いながら、チョップで首を切る振りをした。


『…ったくー、折角の酔いも覚めちまったぜ!』


彼の最後の言葉に私は拍子抜けてしまった。


西野さんは首無しの女性に対する恐怖心では無く、

ただいきなり出てきた女性に、驚かされ、酔いも覚めてしまい非常に興醒めだ。と、何とも私が逆の立場だったら思わないであろう事を思っていたのだ。



驚きと共に、私には見えないモノが見える西野さんに対し更に興味が湧いた。


ビビリな私は見たらきっと卒倒してしまうだろうし、見たいとは思わないけれども。



西野さん曰く、18歳の誕生日までに見えなければ、ほぼ一生見る事は無いらしい。


西野さんも元々は見える人ではなかったそうだ。






18歳の誕生日を迎えるまでは。



親友の母親がお祓い等々を生業としていたらしく、知識はあったものの見えない自分には関係のない事だと思っていた。


18歳の誕生日を迎え、自分はこれから一生見ずに過ごせるんだーーー!!!


と歓喜してから数日後。





彼は見てしまったそうだ。


運命とは何とも皮肉なものでしょうか。


西野さんは、そのほぼの確率の部分に当たってしまったらしいです。


ある意味西野さんヒキ強い。