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YESかNOか半分か

元ニートが、再びニートになって何かいろいろ書いてます

YESかNOか半分か

「人のセックスを笑うな」は「人の恋路を笑うな」ってことかしら

人のセックスを笑うな

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久しぶりに邦画を見た。
少し気だるくて眠気を誘い出す午後の日差しを浴びながら、仕事が無い休日の昼下がりに見る映画として最適かもしれない。



邦画の独特の空気感というか、間の取り方というのが私はあんまり得意じゃなくて、いつもテンポ良くポンポンと話が進む洋画を主に選んでしまうから、本当に邦画をみるのは久しぶり。

最初この映画が公開された時には、「なんてインパクトのあるタイトルなんだろうか。」と物珍しさを覚えた。要するに「セックス」という言葉に釣られました。
日本の映画には珍しく、「セックス」という言葉が映画のタイトルに使われているのが非常に斬新に思えたのですね。

松山ケンイチ永作博美蒼井優忍成修吾という、あまり「セックス」というワードに結びつかない顔触れってところも気になった部分。

映画が始まって、英語のタイトルが目に入った。

Don't Laugh at My Romance.

邦題にならって、当然「SEX」ってワードが入ってるもんだと思ったら、「SEX」のかわりに「Romance」という言葉が表示されていて、てっきり「人のセックスを笑ってはいけない」というそういう内容とコンセプトの映画だと思っていた私は、「人の恋路を笑うでない」という意味がこの英文にそのまんまの意味で込められているんだろうなと勝手に解釈し、妙に納得してから映画を観始めた。

過激な題名とは裏腹に純粋な恋愛ドラマで、19歳の男と39歳の女、年の離れた男女の恋愛模様を描く。

人のセックスを笑うな - Wikipedia


完璧にタイトルに釣られて観た人としての感想は、やはり「人のセックスを笑うな」と非常にインパクトのあるタイトルながらも、映画から伝わってくるメッセージというのは、私が英文のタイトルを読んで感じたものと一緒で、
「どんな結末を迎えようとも、人の恋路は笑うべきではない。」

「君も松山ケンイチのような末路を辿ることになる可能性があるんだよー」

というメッセージをこの映画から個人的に受け取った。



永作博美
「だって、みるめくん(松山ケンイチ)に触りたかったんだもん。」
というセリフに、最近Kindleデビューを果たした私が今読んでいる途中の「人間失格」の一文を思い出した。

女は引き寄せて、つっ放す、或いはまた、女は、人のいるところでは自分をさげすみ、邪慳にし、誰もいなくなると、ひしと抱きしめる、女は死んだように深く眠る、女は眠るために生きているのではないのかしら

(人間失格太宰治)

人間失格の主人公が主張する女性というの定義が、劇中の永作博美の役どころにすっぽりと当てはまっているように感じた。
自由奔放なのか、さびしがり屋なのか、よく分からないようなタイプの女性。
どちらにしろ、「人間失格」の主人公は永作博美が演じたタイプの女性は苦手だろうな、と作中の人物だけれども、そう推測する。


最後の結末云々はともかく、女優&俳優陣の「素っぽい」演技がとてもツボで、お芝居でしてるはずなのに「演じてます感」が出て無いところがとても好き。女性はこういう映画結構好きだと思います。

休みの日にゴロゴロぐだぐだしながら、コーヒーかミルクティーでも片手に持って飲みながら観るのが最高だと思います。


どうやら本が原作のようなので、そっちを読んだ方が物語の終わり方にもしっくりくるものがあるのかなーと思ってみたり。

人のセックスを笑うな (河出文庫)

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