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YESかNOか半分か

元ニートが、再びニートになって何かいろいろ書いてます

YESかNOか半分か

平行線上の父娘

日常

今年は6月15日、今日が父の日だ。
1日早かったけれど、14日の晩、父に「父の日のプレゼント」を渡した。
「渡した。」とはいっても、直接手渡したのではなく、ダイニングテーブルの父の定位置である場所にちょこんと置いておいただけ。


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父は普段から麦焼酎の「いいちこ」を愛飲しているので、"宣言通り"飲み頃タンブラーをLOFTで購入してプレゼントすることにした。確か2,000〜3,000円弱くらいだったはず。


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LOFTの店員さんが可愛らしいティファニーブルーに似た色の包装を施してくれた。


父の日に贈り物をするだなんて、小学校3,4年の時以来だ。
その年齢の時くらいからか、いくつかの小さなきっかけが重なり合って、絶妙な平行線を描いたように私と父は対立し合った。

その"しこり"は未だに見えぬ姿を隠していて、たまに父と話して何かしらの説明を求めると、「それは○○なんでー、それなんで○○が~…」と、まるで会社の部下に話しかけるような余所余所しい敬語で話し始めたりする。未だに父のそういった話し方には慣れない。


一番印象に残っているのは、まだ私が高校生だった頃、日本での休暇を終えてニュージーランドに帰国する日に起こった出来事だ。

その日は、身内が誰も見送りに一緒に関空には来れないとのことだったので、一人で空港へ向かった。
無事にたどり着いて、チェクインカウンターの方へ向かおうと歩いていると、前方から見覚えのある人物が歩いてくるのが見えた。


それは会社で仕事をしているはずの父だった。
スーツを着て、右手にはビジネスバッグ、左手には私の大好きな「あんぱんや」の袋を提げていた父。

「これ、渡しに来ただけやから。もう仕事に戻るから。」

そう言って、あんぱんの入った袋を私に手渡すとすぐに父はその場を立ち去った。

長期留学だったので携帯はとっくの昔に解約して持っておらず、父は連絡も取らずに私が関空に到着する大凡の時間を把握していただけで、それなのにお互い空港で出会えた事に素直に凄いと思った。


あんぱんが入った袋の中には、父が書いた手紙が入っていて、

今までルナの考えていることがよく分からなくて、どう接していいか分からずに困っていました。
長い間、そっとしておくのが一番だと思い、無視していました。ごめんなさい。

そんな内容の謝罪の手紙だった。
手紙に対してどうリアクションをすればいいのか分からず、とりあえず私は大好物のあんぱんを頬張って気にしないことにした。
一瞬交わったかに見えた私と父の平行線は、結局は掠めただけだったのかもしれない。

そして14日の晩…

父は休日出勤だったので、私がプレゼントをダイニングテーブルの上に置いた時にはまだ帰宅しておらず、夕食を食べた後私はずっと自室に籠っていた。

2時間ほど経ち父が帰宅した気配があったが、相変わらず私は自室のベッドの上でゴロゴロしていた。

突然iPhoneの画面が光り、LINEの通知が目に入る。
メッセージの送り主は父だった。

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同じ屋根の下に居るにも関わらず、顔も合わさず、ご丁寧にLINEで礼を述べてくれた父。
やはり、今日も私たちの平行線は交わりそうにもない。


動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか

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