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YESかNOか半分か

元ニートが、再びニートになって何かいろいろ書いてます

YESかNOか半分か

出生前診断は決して他人事では無かった。

日常 戯言 考える

私の母は高齢出産経験者

今日夕飯を食べていた時にたまたまこのテレビ番組を見ていた。

私の何がイケないの?|TBSテレビ

http://www.flickr.com/photos/34176259@N04/7442215116
photo by MakuKulden


今日の回は最近頻繁に話題に上がる出世前診断やダウン症の子供をテーマに扱った内容で、女優の奥山佳恵さん(40)の次男がダウン症であるという事にスポットを当てた内容だった。
奥山佳恵さんの次男は3歳だそうなので、彼女が37歳の時に出産した子供だ。それを聞いてふと思った。
そういえば私の母も高齢出産を経験している…。


私の母は26歳で結婚し、翌年の27歳の時に私を産んだ。それから3年後の30歳の時に妹を出産。そしてそこから飛んで飛んで8年後の38歳の時に私の弟を出産したのだ。
今まで特に何も思わず過ごしてきたが、世間一般で35歳以上での出産は高齢出産という風に位置づけられる。今まで特に意識したことが無かったが、母は高齢出産というリスクを伴う体験をしていたのだ。

番組を途中から見始めた時、出演者たちは「出生前診断」についての議論を繰り広げている最中だった。その議論を聞いていて、1つの疑問が生まれた。
母は弟が生まれる前に出生前診断を行ったのだろうか?
早速、母にその疑問を投げかけてみた。

うん、したよ。羊水検査を大学病院でね。

まさか母が出生前診断を行っていたとは全く知らなかった。どうやら母は産婦人科の先生に相談し、検査のために大学病院を紹介してもらったようだ。

羊水検査の結果が良くなかったらどうするつもりだったのか?と母に問うと、

「堕胎していたでしょうね。だって、かわいそうだもの…」
そう母は答えた。

母のいう「かわいそう」の真意については分からない。そこに触れる勇気は無かった。生まれてくる子がかわいそうという意図なのかもしれないし、その思いは母にしか分からない。

母よりも2年早くに母の妹が次男を同じく高齢出産したのだが、彼はおそらく自閉症か何らかの病気、又は障害がある(私は未だに事の真相を知らない)と診断され夫の親戚中から非難され絶縁状態に陥った過去があり、それを母は考慮したのかもしれない。

確かに私のいとこである彼が幼いころから、私たちとは少し違う部分があるという事には気づいていた。けれども学校にも普通に通い我々と変わらぬ暮らしをしていたし、年をとるごとにその「違い」もあまり目立たなくなってきた。

今年になってからは海外へ1ヶ月間の単身留学をしたという話を聞いて、驚いたけれど「ルナちゃんが海外に行ってたから、前からずーっと行きたがっててね。」という叔母の一言を聞いて大変嬉しかった。

果てしないブラコン

先月に誕生日を迎えた私は25歳になった。そして弟が生まれて早14年が経過した。
私が仕事を終え帰宅すると真っ先にすることは、まず弟の姿をすぐさま確認しベタベタと抱きつくこと。そして、綺麗に整えられた坊主頭をこれでもかというくらいに撫で回すことである。これは自宅に帰ると必ず行う日課と化している。

昔は喜んでニコニコとしていた愛くるしい弟も、今は思春期の真っ只中。全身全霊で「鬱陶しいオーラ」を発し、体を反らして私の手から必死で逃れようとする。それでもめげずに頭を撫でてくる姉を心底鬱陶しいと弟は思っているに違いない。

けれども、母から「羊水検査で異常が出ていたら堕胎していた。」という衝撃の事実を知り、私が全力で愛を注いできた14年間がそもそも存在せず、目の前にいる弟がこの世に存在しなかったかもしれないという、全く想像がつかない世界が待っていたのかと思うと、今まで以上に弟の存在が愛おしく、尊い命だという思いが込みあがってきた。

昔の古い携帯電話を引っ張りだしてきて、弟が坊主になってしまう遥か前の一番可愛かった時期の写真を眺めていた。
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こんな超絶可愛くて愛嬌のあるプリティーボーイが居ない世界なんて考えられないし、考えたくもない…。

一人ひとりに様々な事情があるのだから、誰だって決断するのは難しいはずだ。ただ、自分がもしそのような決断を迫られた時は、その時の自分自身が納得して導き出せる答えに従えたらと思う。その答えはその時になってみなければ分からないのだから。