YESかNOか半分か

元ニートが、再びニートになったりならなかったり。

YESかNOか半分か

新雪

今日も雪が降っていた。

2週間ほど前の寒波で、滅多に雪が降らない私の地元でも雪が降り積もった。
それ以来、ちょくちょく雪が降るのを見かけるようになった。

2週間前の寒波が到来した日は仕事が休みだったので、車を走らせ友人と出かけていた。
そんな所に、両親からのLINE通知や通話が引っ切り無しに入ってきたのは夜の19時頃。

「雪が降ってきて、積もり始めて来たから至急帰ってくるように!」
という文面とは裏腹に、私がいた場所では雪はおろか小雨さえも空からは降っていなかった。
自宅から10キロも離れていない場所だったのにそんな状態だったものだから、両親からの必死の連絡に半ば半信半疑だった。

白けながらも、本当に帰れなくなっては洒落にならないのでおとなしく従い、帰宅の途に着いた。
小雨が降る中、車を走らせながら、全くもって雪なんか降ってもいないし積もってもいないじゃないかと両親の大袈裟っぷりに嫌気がさした頃。
最寄りの駅から3駅ほど手前に差し掛かかると、すれ違う車の屋根に雪が積もっているのを目にする回数が増え、道端に降り積もった雪が目に入って来た。

道路は問題なく走ることができたので、無事家まで辿り着けたけれど、近所の家の車たちは数センチほどの雪を被っていた。
出かけていた場所から10キロもないのに、ここまで様子が変わるものかと少し驚いた。

確実に車を出すのは不可能だと確信したので、翌朝は仕事に無事行けるだろうかと不安に思っていた私の心を読んだかのごとく、
「何があっても雪を理由に仕事に遅れることがないように、先読みで行動すること。」
という職場の上司からの御達しが送られて来た。

翌朝は普段より、1時間も早く家を出た。
平日は駅へ向かうために家の前を通る人々も、週末だったからか後にも先にも私ひとりだった。

誰かが歩いた跡を避け、柔らかい新雪を踏みしめながら駅までゆっくりと歩いた。
同じ道なのに、いつもと違って交通量が少なく、雪が降っていると特別な静けさが辺りをつつんで神聖な気持ちにさせてくれる。

雪が積もっていた割には、普段と同じ所要時間で職場に着いたので近くのカフェで朝食を取った。
大したことない事だけど、いつもとは違う時間の流れに少しだけ幸せを感じた1日。